小説


□悪夢の「しゅーくりーむ」!
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「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



「どーしたの、バクラ!?」



絶叫と共に飛び起きたバクラを獏良は心配そうに見つめる。



「怖い夢でも見たの?」


獏良が尋ねる。



「………巨大な、」


「巨大な?」


「巨大なシュークリームに押し潰される夢だった………。」

バクラは心なしか涙目である。



獏良はポツリと呟く。


「羨ましい……。」


あからさまに反応するバクラ。

「羨ましいだとぉ!?てめぇ俺様がどれほどの恐怖に苛まれたか解ってんのか!?」


…涙目で怒鳴られたって怖くないんだけど。


まぁ、そう言う所が可愛かったりするんだけどさ………

それに、羨ましくない?
巨大なシュークリームだよ?



「いつ宿主に俺様ごと食われやしないかとッ…!」


ピシ。

獏良の微笑みが引きつっていく。


「宿主の事だ、俺様の存在に気付かずに食っちまうにちがいねぇぜぇ…!」



「……なにその僕が人でなしみたいな発言…。」

「…やッ、宿主!?」


周りに黒いオーラが漂ってるぜ宿主ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!


「お、俺様が悪かった!」

謝っておくに越した事はない。賢明な判断である。


「いいよ、別に。過ぎた事だしね。」

極上の微笑みを浮かべる獏良。


「宿主…!流石俺様n「罰として一週間お触り禁止ね。」


「……………。」


マジかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!



落ち込みまくっているバクラを余所に、獏良は…

くすり、


微笑った。




― 平凡とは言えないこの生活。 でも、悪くないかもね ―




ねくすと:懺悔の時間
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