オリジナル小説ズ

□@ クソゲ゙ヱリミックス! @
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とあるゲームを買った

「300円だから買ってはみたものの」

確実にクソゲーだった



ゲームを紹介する
パソコンゲームで一年ほど前に出たものだ

タイトル Ruriiro Days 〜キャベツとヤシガニ〜

この見て驚きの地雷臭プンプンなタイトル
知る人は知っているかなり危ういタイトルが混じっていたりとヒヤヒヤ
とりあえず言葉の組み合わせにはセンスの欠片がない

ジャンル 恋愛・泣き・アクション・ファンタジー・RPG・パズル

制作者浮気し過ぎだろう
ジャンルを詰め込みまくっている
その中でかなり浮いてるのがパズル
恋愛やらアクションのどこにパズルの要素があるのか

OS   Windows2000/XP/Vista
メディア DVD-ROM

メモリ  必須:256MB(2000・XP)、1MB(Vista)
     推奨:512MB(2000・XP)、2GB(Vista)

HDD  必須:1GB以上
     推奨:3GB以上

重いだろ!これ
古いノートパソコンなら即死亡レベルだ
こんなクソゲーに3GBも使われるとなると……



一通りやったらブチ消そう



とりあえずパソコンにディスクを入れてっと

「!?」

思わず驚く
ダイアログが何重にも表示され
画面を埋め尽くして行く

一言で言おう

「バグりやがった…」

ダイアログには「環境のスキャン」という謎の言葉が
無数のダイアログに同じように表示されている

「なんだよ……」

そうするとダイアログも言葉一斉に書き換えられる

「スキャンが完了しました、このまま作業を続行する場合”OK”をクリックしてください」

隣にある「キャンセル」を押しても反応しない
というか更にダイアログが10個ほど増えた
喧嘩売ってるだろ、このゲーム
結局OK押すしかないのかよ

「ほいっと」

OKを押した途端ダイアログが消えてゆく

「おお」

次第にデスクトップの壁紙の色が見え始め
最後の一つを残して消えた
しかしその最後のダイアログは今までとは全く別の言葉が表示されていた

 「世界浸透化の準備が整いました、よろしければ”スタート”をクリックしてください」

「前振りにしては長すぎだろ」

流石クソゲー。ゲームスタートまでのその瞬間までヒヤヒヤさせやがって
こうなったら徹底的にゲーム攻略してやる!

俺は迷わず”スタート”をクリックしていた

その時

「うわっ」

パソコンから突然発せられた白い光に部屋全体が包まれた
眩しすぎて辺りの状況を確認できない
しばらくして光は弱くなっていく

しかし

「え?」

自分の部屋がいつの間にか消えていた

さっきまであった家具も時計もテレビゲーム機も
そして光を発したパソコンも消えた

「どうなってんだ……」

そう呟くと
答えるように

 「世界の浸透が完了、これより具現化します」

白い世界の壁も何もない場所に表示された文字
しばらくして文字が左から消えていき最後の文字が消えた

その時また眩しい光が襲いかかり
思わず眼を瞑る


視界の外から光が弱まっているのを確認すると
目をゆっくりと開いた

「?」

そこには見慣れた景色が、部屋があった
家具もテレビゲーム機もパソコンも平然と置いてある

「なんだったんだ?」

そう呟く
なんだ何も変わって無いじゃん

そう思っていたのだが………


『ユウジー遅刻するよー』

「え」

聞いたことのない女子の声が
俺の名前を呼んでいた
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