短編
□新手の病
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鈍感なハヤテだが、ヒナギクがあまりにもとりみだしすぎているので嘘だと思うのは容易だった。
となるとハヤテにはヒナギクの本心が丸分かりであった。
自分の気持ちを自覚したハヤテはヒナギクと付き合いたいという欲求がうまれてきた。
それゆえ、ヒナギクの言うことに従ってもう一度告白することにした。
「ヒナギクさん、あなたのことが大好きです。
もしよければ付き合ってください」
「し、しかたないわね、付き合ってあげるわよ。
そ、その分大切にしないさいよ」
「わかりました」
「わ、わかればいいのよ」
こんなツンツンした様子のヒナギクもよく見てみれば可愛いと思ったハヤテ。
素直に口に出してみた。
「素直じゃない、ヒナギクさんって可愛いですね」
この言葉を聴いた瞬間、ヒナギクは爆発した。
「な、なに言ってるのよ・・・。
ちょ、ちょ、ちょっと、そこでまってなさい」
逃げてしまったヒナギク。
一人になったハヤテは小さな声でつぶやいた。
「好きな人と恋人になれたのか・・・僕って意外と幸せなのかもしれない」
一方ヒナギクは・・・
「ハ、ハ、ハヤテ君が可愛いって・・・。
それに今の私はハヤテ君の恋人・・・」
狂喜乱舞しながら家の中を走り回っていたと記しておこう。
終
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