短編

□新手の病
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ついに自分の病気がわかるのだと知って真剣に聞くハヤテ。

「名前はそうですね・・・恋の病ですね」

「はい?」

意味がわからないハヤテ。

だいたいのハヤテの思考を理解しているマリアはさらに続けた。

「相手のことを思うあまりドキドキする。

 ほかの男子に嫉妬する。

 これは典型的な恋の病ですね」

「そ、そうなんですか?
 
 それじゃあ、僕はヒナギクさんのことが好きなんでしょうか?」

「ええ、まちがいなく」

ハヤテは自分でもわからないうちに真実を告げられて呆然としていた。

「どうしたらいいんでしょうか?」

一応、病だというし対処法を聞いてみた。

「簡単ですよ、ヒナギクさんにハヤテ君の今の気持ちを告白してくればいいんですよ、今すぐに」

「で、できませんよ、そんなこと」

「いいからやってきなさい」

「はっ、はい」

いきなり鬼の形相になってハヤテを一喝したマリア。

この時点でハヤテに拒否権は存在しない。

すぐにヒナギクのもとへ向かったのであった。

そしてマリアはというと・・・

「まったく世話が焼けますねー」

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