短編

□新手の病
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「・・・というような症状が現れてるんですけど」

ハヤテはマリアに病状(?)の説明をしていた。

マリアはあきれるばかりであった。

「(確かに鈍感もここまでいくと重病かも知れませんね・・・)」

マリアには当然、ハヤテの病状がどのようなものなのか理解できた。

しかし、それはハヤテを慕う自分の主人を悲しませることになる。

「(けど、いくら不幸なハヤテ君とはいえ勘違いのせいでナギをもらうことになったら・・・。

  あまりにもかわいそうですね・・・)」

ナギのことをどうしても女としては推薦できないと考えるマリア。

それゆえ彼女はハヤテにはヒナギクのものになってもらうことにした。

メイドがそんなんでいいのか?

「ハヤテ君、それは病院にいく必要はありませんよ」

「病気じゃないんですか?」

「病気ですよ」

「じゃあなんで病院に行かなくていいんですか?」

不思議そうな顔をするハヤテ。

「病気の名前を聞きたいですか?」

「はい」

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