主におお振り

□自暴自棄
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皆で兵助の部屋に移動した。


「で、何があったんだ。」



もう、隠せないよな

「お前らは、私のことが嫌いか?」









「好きだよ」
「おう」
「もちろん」


「じゃ、じゃあ…」

声が震える


「私のこと、を…」


こんなの、私らしくない。

「私の…」



「三郎



ゆっくりで良いから


ちゃんと聞くから」


目頭が熱くなった。

でも声は、震えない。



「お前らは、私のことを気持ち悪いと思うか」


言った。顔は上げたままで。



誰も喋らなくなった。


「三郎」

最初に口を開いたのはハチだった







「殴らせろ」

「へっ… !」









左の頬が酷く痛い

「何すんだよ」

いや、私を殴れとは思ったけども


…手加減無しだな



「むかつく。」
「…。」
「もちろん三郎、お前がだ。だけどむかついたのは

お前が

お前自信をそんな風に思っていたからだ。」


「三郎のこと、気持ち悪くなんかないさ」

「三郎…私たちがそんなこと思うと思ってたの?」


…?

「気持ち悪くないのか?」
「…もう一発殴られたいのか?」

いや、もういい…。



「じゃあ、じゃあ…私のこと…」


訊くのは恥ずかしいけど、ちゃんとしておきたい

「私のこと、どう思ってる」



三人は笑った


「そーだなー。悪戯好きだけど、優しい所もあるな。てかそっちの方が多いな」

「後輩の面倒もちゃんと見るよね。特に一年は組」

「真面目なんだか不真面目なんだか分からないけど、三郎が実習とかで味方だと心強いな」


こんなに褒められたことなんてないから、恥ずかし過ぎてどうすれば良いか分からない


「…、応」


「とりあえず、親友を疑うな!」
「「そうそう」」



これ以上の言葉は無い



僕らだって、君と居たいんだ


(で、何が原因?)(実は…)
(((三郎が悪い。)))(…ハイ。)

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