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学生寮は学校から10分からないところにあった。
ったくなんだよオートロックって…さすが進学校…ムダに設備がいいな…
 
ガチャ
 
「ん?」
 
部屋のドアを開けたら誰かがいた。
そいつは真っ赤なよく言えばフワフワ、悪く言えば天パの髪の、なんか眠たそうな顔をした…………
なんだろ…オイラの価値観で言うと…………
 
「あっ…ども…えと………かわいいですね」
 
そうかわいかった…
 
「そうか?別に殺風景な普通の部屋だとおもうけど…」
 
「イヤイヤ部屋じゃなくて…
かわいいのは…アンタ」
 
指差して言ったらこのかわいい人は周りをキョロキョロして、2〜3秒して言ってる意味がわかったのか、ビックリした目でオイラを見た
 
「え?かわいいって?なんだそれ?今そーゆの流行ってんのか!?」
 
「イヤ流行りというか…
俗にいうヒトメボレってやつ?」
 
「聞くなよ…」
 
「えっと……オイラデイダラっていうんだけどアンタは?」
 
「え?オレはサソリ……」
 
「アンタ入学式にみかけなかったけど、ここの生徒かい?」
 
気が付くとオイラは、この人を壁ぎわまで追い詰めていた。
 
「オレは…去年出席日数たりなかったから留年だ…」
 
ヤバイ…もしかしてスネた?かわいすぎるだろこれはっ!!
 
「留年ってことはオイラよりも年上かい?」
 
「ま…まぁ…そういうことにはなるな……
てか妙に顔近くねぇ…っん…!?」
 
壁ぎわに追い詰めたこの人にオイラはキスをした。
 
「ふっ…んんっ……」
 
苦しいのかこの人は、オイラの肩を強く叩いてきた。
あんまり調子に乗って窒息されても困るのでオイラは口を離してやった。
 
「っ…いきなり何すんだよっ!!」
 
「いやぁ〜アンタがあまりにもかわいいからつい…」
 
涙目になって睨付けて来るこの人がかわいくてオイラはまた口付けをした。
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