短編

□理不尽な尋問
1ページ/1ページ

「ひぐぅっ…ひぃぎ……」
 
「旦那そろそろ言う気になった?」
 
「ん……だからっ…知…らないっ…て………」
 
「あっそ…」
 
バシッ!!
 
「ひッ!!!」
 
言うまでやめてあげない。
と言い、コイツはベルトを2つ折りにした鞭のような物で、オレの身体に紅い跡を付けていく。
こうなったのはオレのせいで………
 
ってんなわけあるかっ!!
 
 
―――1時間程前――――
 
「よく刑事物とかのドラマで尋問とかやってるけどなんか楽しそうだよなぁ……」
 
「は?何言ってんだお前は……」
 
理由を訪ねた途端、コイツは目をキラキラさせながら話出した。
 
「だってさ旦那考えてみろよ!
犯人がしゃべるまで、色々やりたい放題なんだぞ。
しかもそのための道具とか費用とかは税金だしさ。
あ〜あ。オイラ暁じゃなくて警察に入ればよかったなぁ。」
 
「…………。」
 
またコイツはアホなことを言って…
てか、そんな警察今時ドラマの中でもいねーよ…
 
「なぁ旦那。今から尋問ごっこしないかい?」
 
「尋問ごっこ?」
 
「そっ。オイラが今から旦那に質問するから 旦那がしゃべるまで尋問てか拷問まがいなことするってどうだい?」
 
「オレ別に隠し事とかねーからムダじゃねーか?」
 
「じゃあさっそく質問!!」
 
…………コイツはオレの話を聞いてないのか?
 
「オイラの親の親友には子どもがいます!!
さてその子どもの生年月日は?」
 
「はぁ!?」
 
―――――――――――
 
というわけで、現在オレは両腕を腰の当たりで縛られ
いつもデイダラのモノを咥え込んでいる孔にはバイブを突っ込まれ、ベルトで殴られている……
というわけだ。
 
「何考えてんの?」
 
「んぐぅ……」
 
考え事をしていたオレが気に食わなかったのか、デイダラはオレの前髪を掴み顔を上げさせ、自分と目が合うようにした。
そして、自分の髪を縛っていた紐をスルリととき、オレの首に回してきた。

「旦那ってさ何しても感じてくれるから面白いよなぁ…」

いたずらっぽく笑うとコイツは、いきなり今までオレの前髪を掴んでいた手を離した。
 
「 っ!!!?!」
 
重力に逆らえないオレの上半身はそのまま床に落下した。
かと思いきや、先ほど首に回された紐に引っ掛かり、軽い宙吊り状態になってしまった。 
「苦しい?でもドMな旦那には丁度いいだろ?」
 
「ーーーーっ!!」
 
否定しようともがこうにも、両腕では固定され、後孔に入っているバイブのせいで足にも力が入らず、オレはただただオレをこの状態に陥れたデイダラを反論も出来ずに、見つめることしかできなかった。
 
「あんまやってて死んじまっても困るよなぁ…」
 
そう言いコイツは、握っていた紐を離した。途端に重力に引っ張られ、床に落ちたことと、大量の酸素が一気に流れ込んだため、オレの脳は一時混乱し、しばらくの間身動きができなかった。
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ