短編
□喧嘩の後に…
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「この女優かわいいなぁ…」
「はっ!?」
ある日の昼下がり、リビングでテレビを見ていたサソリがポツリと呟いた
「えっ!?旦那何!?えっ?この女優好きなの?」
「ん?まぁ…かわいんじゃねーか?」
動揺しているデイダラを余所にサソリは淡々と呟いた
「旦那は……この女優が好きなの?」
テレビから目を離さないサソリにデイダラは、消えそうな声で訪ねた
「まぁかわいいし、好きだけど…」
「オイラは!?オイラとこの女優どっちが好きっ!?」
「好き………なのはこの女優…だけど…」
デイダラの気迫に驚いたのか、サソリはキョトンとした顔で答えた
パシン!
「!?」
気がついたら、デイダラはサソリの顔を叩いていた
「旦那の馬鹿っ!そんなにこの女優が好きなら、この女優と付き合えばいんだっ!!」
叫び声と同時にデイダラは、アジトのドアを思い切り開け、得意の粘土アートに乗りどこかへ飛んで行ってしまった