連載

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「旦那っ!!どうしよ……
明日からテストなのに全然勉強してねー!!」
 
学生を苦しめる物………
それはどこの学校にでもある定期テスト……
それはこのド田舎進学校でも例外ではなかった。
 
「そんなの普段から勉強してない奴が悪いんだろ?
今からでもやればギリで大丈夫なんじゃねーか?」
 
慌てふためくデイダラとは対照的に、サソリはベッドに横になりながら、余裕の表情でノートを見返した。
 
「……んだよ…旦那だって浪人生なんだから勉強サボってたんだろ?」
 
「は?オレは出席日数が足りなくてもう1回1年やってるんだが?
それに浪人じゃなくて留年だバカ…」
 
「ってことは旦那頭いんだっ!!」
 
「まぁ…普通に学年(200人中)で10番以内だったな…」
 
「すげー!旦那じゃあオイラに勉強教えてくれよっ!!」
 
「断る。普段勉強してねーお前が悪い…」
 
「…旦那はオイラが落ちこぼれてもいいってのか?
やっぱさ旦那だって彼氏は博識のほうが嬉しいだろ?」
 
「そう思うんなら勉強しろ…」
 
その言葉を最後に、2人の間に沈黙が流れた。
しばらくして、デイダラが何かを閃いたのか、ノートを見返しているサソリからノートを奪い取った。
 
「何すんだ?ガキ…」
 
「オイラがテストヤバイのに恋人の旦那だけ余裕って不平等じゃねーか?
だから旦那にも勉強所じゃねー位余裕なくしてもらおうと思ってな。」
 
「っ!!」
 
気が付くとデイダラはサソリに覆いかぶさるようにして、サソリを押さえ付けていた。
 
「ちょっ…退けっ!!明日テストだろ!?」
 
「旦那〜今もしかしてなんかエロいこと考えてる?言ってみ?」
 
「っ…///」
 
両腕を顔の横で、押さえ付けられ逃げられないサソリは、悟られないようにと顔を横に背けたが、それは今の状態ではあまり意味をなさなかった。
 
「ほらっ旦那言ってみ?これからオイラに何されると思う?
言わないとベッドの柱に縛り付けてテスト受けれねーようにしちゃうぞ?」
 
「キ……キス…されてそれか……んふっ!!んぁ…んっ」
 
サソリが言い終わる前に、デイダラはサソリの形の良い唇に自らの唇を重ね、舌を入れて口内を掻き回した。
 
「んっ…ふぅっ…んん!」
 
呼吸がうまく出来ず苦しいのか、サソリは必死に押さえ付けられ動かない腕を動かし、デイダラに苦しさを訴えた。
 
「ん"ん……ん…」
 
やがて酸欠からか、サソリの腕からは力が抜け、先ほどまでの抵抗が見られなくなった。
 
「……はぁっ。
旦那キスだけでこんなエロい状態になるなんてかわいすぎだろ。まぁ確かに今のは長かったけでさ。
じゃあ次は何されると思う?」
 
長いキスを終えたデイダラは楽しそうに言いながら、サソリの服を脱がしに掛かった。
サソリは酸欠のためか、一切抵抗することなく、ただただ空を眺めていた。
 
「旦那ぁ…何されるか言わないと縛り付けて放置しちゃうぞ。」
 
「え………明日テスト…だし……今日は…やめ…ねーか?」
 
「そっか。何されるか言わない旦那は放置放置してほしいんだ。
じゃあリクエストに答えねーとな。」
 
肩で苦しそうに息をするサソリに、有無を言わさず、デイダラは何度も腕を縛るのに使用したため、しわになったいた自分のネクタイでサソリの腕をベッドの柱に縛り付けた。
 
「デイ……やだ…」
 
「あっそーだ。旦那ちょっとケータイ貸してな。」
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