連載

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誰かが何かのテストで赤点をとった。
誰かが何かをして停学になった。
高校生の噂の情報伝達速度は、恐ろしいほどに速い。
 
「なー知ってる?1組にサソリっていう赤い髪の留年生いるじゃん……
そいつ同室のデイダラと付き合ってるらしいぞ…………」
 
そして誰かと誰かが付き合っている……
そんな噂は当たり前のように広がった。
 
 
 
 
 
――――――
学生寮
 
「旦那聞いたかい?今学校じゃオイラと旦那が付き合ってるって噂すげーぞ!!」
 
「そだな…
(まだ入学式終わって1ヶ月たってないのになんだこのスピードは………)」
 
テンションの高いデイダラとは打って変わって、サソリはそっけなく返事をし、学校からの課題に目を通した
 
「今日オイラその噂の真意について5人から聞かれちゃった〜」
 
「へー……」
 
「もちろん付き合ってる!って言っておいたぞ」
 
「はぁ!?」 
 
デイダラは驚いているサソリを無視し続けた
 
「まぁこれで旦那が他の奴に盗られる心配もないし、こんだけ噂されりゃ学校でイチャついてても変に思われないし、よかったよかった。」
 
「今すぐ否定してこいっ!!
それに今思えばあんなのおかしいだろっ!!
この前の写メも早く消せ!!」
 
大声で一気に言ったため、サソリは肩で息をしながらデイダラを睨んだ。
 
「………もしかして旦那あの写メ気に入ってなかった?」
 
「当たり前だろ!」
 
「はぁ……じゃあしょーがねぇなぁ…オイラはあれ気に入ってたんだけど…
旦那が嫌なら消すか……」
 
予想外に物分かりの良いデイダラに少し驚きながらも、サソリはホッとして再び課題に目を通しはじめた。
 
「よしっ!旦那ぁ〜ちょっとこれ見てみ」
 
「ん?………っ!!」
 
デイダラの見せたケータイ画面には、メール送信画面に添付されたサソリの写メがあった
 
「ちょっ消すんじゃなかったのかよ…」
 
「これは消してやるぞ。
ただそれは旦那がオイラの言うことちゃんと聞いたらな。」
 
わけがわからないサソリの後ろに座りデイダラは、制服のボタンを手際よく外しだした。
 

「旦那はこの前の写メ気に入らなかったんだろ?
ならこれからまた写メ撮ろうぜ。
もちろん旦那が気に入るまで何枚も撮ってやるからな」
 
「そーいう意味じゃ……ひゃぁっ!」
 
否定の言葉を言いかけたサソリだったが、それはデイダラによる、胸の飾りへの愛撫であっさりと打ち消されてしまった。
 
「ひぁ……んっ……やめ…んぁっ…」
 
「なぁ旦那ってさぁ…初めて触った時から妙に感じやすかったけど、今まで何人の男と寝たんだ?」
 
「ふぁ……こん…な…こと…ひぁ……誰にも…さ…せてない……っ…」
 
「ふーん……でもな旦那…」
 
話ながらデイダラはサソリのズボンと下着を一気に下ろした。
 
「普通ヤり慣れてない奴は上触っただけでこんなになんねーと思うけど?」
 
「あぁっ…ひぁっ…っ!」
 
サソリは身体の中心で熱を帯びているモノを掴まれ、否定の言葉も出なくなってしまった。
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