Nitro+CHiRAL
□merry Christmas!
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「ん………」
ふとホテルのソファーで寝ていると首元に妙な違和感を感じた
「何だよ……コレ……マフラー?」
『A scarf&wintry sky』
首元に触れてみるとふわふわとしたマフラーが巻かれていた
そして不思議なことにマフラーのもう片方の端はずっとながーく外へと続いていた
「……何処に続いてるんだ?……コレ」
気になって辿ってみると、ホテルを出てすぐの角を曲がってもまだ続いていた
「長い………まだ続くのか?」
そして突き当たりの角を曲がると
其処には同じマフラーを巻いて壁に寄り掛かる
「!シキ!?」
今まで目を瞑っていたシキは目を開け、そしてニタリと嬉しそうに笑った
「漸く来たか……
待ちくたびれた」
「っ………何の用だ!」
ジリジリと後退する自分にシキもジリジリと近づいて来る
「何用か………だと?
ならば…今からたっぷりと教えてやろう……
貴様の体を持ってしてな」
「!?」
シキは手際よく、マフラーの余りで俺の体を拘束すると軽々とかつぎ上げた
「っ!離せ!」
「黙れ。」
「離せッ!やめろぉおおおぉォォ………」
END
その日から、誰一人としてアキラを見掛けなかったとか(笑)