Nitro+CHiRAL

□黒百合ト硝子ノ欠片
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ザーザーとブラウン管のテレビの音がやけに遠くに聞こえる


傷付いた哲雄が何故寝ているのかと思い、警戒心も何も持たずに手を伸ばした


完全に虚を突かれた

まさか、起きているとは思わなかった

それから先は速かった

自分よりがっしりとした腕はそう簡単に振りほどける筈もなく、意図も簡単に組敷かれてしまった


「っ!………離せよッ」


本能的に身体の中で警告灯が点滅する


ヤバい

ヤバいヤバいヤバい


絶対、この流れでは良くないことが起こる


何とかして哲雄の下から逃れようと身を捩るが大した抵抗には成らない


「離せッ……やめっ…んん!」

否定と抵抗の言葉は音にならずに重なった唇の間で呑まれてしまった






***
「っ……ふぁっ……ん…」


自分のものとは思えないほど、甘く鼻にかかった声が洩れる

すっかりと哲雄の手によって愛撫された身体は、熱く火照り内側から理性をじくじくと焼いていった


纏っていた制服はとうの昔に肌蹴て、ワイシャツだけを辛うじて羽織っている状態だった


「っ……く…ん…」


そんな状態にも関わらず、自分は腰を高く上げて固定され、胎内を哲雄の指によってに解されている、丹念に解されたそこは今3本の指をくわえている

最初は指が入ってくる感触に吐き気を覚えたが、次第に慣れそればかりかその感触の中に快感を見い出すようにまでなった


「はぁ………ん……っ!」

突然、今まで胎内に埋まっていた異物感が消えた

不思議に思い緩慢な動きで振り返ると、熱く脈動するものを感じた


「!やっ……やめっ」

瞬時に何が起こるか思い当たり慌てて腰を引くが、またもやがっしりとした手によって固定されてしまった

「やだっ……やめろっ…」

必死に制止の声をあげるが

「……力抜いとけ」

低い声が一言返ってくるだけだった



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