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□川島 七海
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「なぁーなみっ」
「ぉー楓、おはよ」
「おはよっ」
横から顔を出してきたのは本城楓
七海の一番の女友達だ
「放課後掃除だってね」
「そ、あーやだやだ」
「そうだねぇ」
「…………」
「…………」
2人の間に沈黙
「しょうがないなぁ」
「やーりぃ!あんがと」
目だけの会話が行われて、楓が七海の掃除を手伝うことでまとまった
「なぁーなみっ」
「うざっ」
「なんだとー?」
楓の真似をして近づいてきたのは本宮孝助
七海とは幼なじみだ
家が隣で幼稚園、小中高と一緒の2人
「まぁた遅刻かぁ」
「まーね」
にやついた顔で問いかけて来るのを平然とスルー
「お前今日バーガー奢るの忘れてない?」
孝助がわざとらしく目を細めながら聞く
「…忘れてない」
「忘れてたのね」
呆れる楓にしてやったり顔の孝助
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