08/08の日記

23:27
今日のお題:初見時、タイトルを読み間違えていた面白い漫画。
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まず最初に。
拍手をしてくださった方、ありがとうございます。

色々と中途半端な状態ですが、ちまりちまりと、ヌルリヌルリと進めていきます。

とりあえず、目下は拍手文の追加かなあ。


さて。

本棚を整理していたら出てきた、『破壊魔定光』を読み返していました。
ヘルメットにトップクでキめた少年が宇宙からやって来る異形と戦うヒーローもの……と思いきや、めちゃくちゃガチなSFもの。

実は、はじめて読んだときも今読み返していても、完全に理解できてません。


劇中の解説によれば、いくら切り分けて別の場所に置いても大根は大根だと。
そういう受け取り方を、ヒトの持つ時間でやってみたらどうなるかと。

生まれてから死ぬまでの時間を輪切りにしてそれぞれ分割し、それぞれが別々に存在する平行世界を観測する、っていう技術が、根幹を成しているようです。

数多ある平行世界に、自分と同じ自分が存在するのであれば、それは観測できるはずだと。

その理論の下で造られた装置で、量子力学の権威たる女性が実験をしたら、当時妊娠していた息子も同時にその平行世界観測の実験に参加してしまい、その影響でめちゃくちゃ確度の高い未来予知ができるようになってしまったと。

あまりにも高い確度の未来予知は、本来無限に広がるはずの可能性がどんどん潰されていくと言うこと。
なんでかっつうと、よく言われるシュレディンガーの猫です。
観測されるまで状態は確定しない。
逆を返せば、観測された時点でその事象は確定するし、揺らぎのないものとなる。

つまり、誰かがひとつの未来を予知してしまったら、本来あり得るはずだった他の未来は消える。


それが続いていくとどうなるか。

無数に生まれるはずの可能性はどんどん潰され、その先に待つのは宇宙の破滅。

ならば、その原因をどうにかしてやろうと、高度な予知能力を持った可能性を壊す“破壊魔”たる主人公、定光を消せば良いじゃないか。

その思考のもと、別の世界の存在がどんどんと敵を送り込んでくる。


……だいたいそんな感じの漫画です。

読み返していて思ったのは、やっぱり文字多いな、と。

基本はアクション多めの漫画なんですが、宇宙から飛来する異形やら定光が身に纏うスーツの大元であるヘルメット“ポンコツ”やらの説明に入ると、まあ。

文字を追っていると、いつのまにか思考が加速しているのか減速しているのか分からなくなります。

しかし、そんな中での主人公、定光が掲げる基本的な目的は至ってシンプル。

惚れた女を守るため。

最初こそ、巻き込まれ的な展開で戦っていましたが、自身が自覚する前くらいから、基本の目的はそこでした。


最初に読んだときには結構「うへぇ」ってなりながら、ニワカSF厨の名に恥じるような事はできん、と読み進めましたが、じっくり読み返して理解できるようになってくると、なかなか美味しくなってきたと言うか。

今現在、そこそこSF好きでやっているのも、この作品が多少なりと影響しているといっても過言ではないでしょう。

読み終えたらまたしまっちゃうだろうけど、定期的に読み返せるように、今度はそこそこ浅目の場所においておこうか、と思いました。

今はあんまり漫画をまとめ買いとかしてませんが、またこういう作品探して一気読みしたいなあ。


そんな感じで。

中盤くらいから登場するちょっとアブナイ系の女の子コオネちゃん、肌が紫色をしていてヒトと違う感がすごいけど、カワイイから全てヨシ! と、身も蓋もない思考をしつつ、今日はここまで。

 
カテゴリ: 漫画:単行本

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