05/10の日記

21:51
今日は母の日
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【城内】

張苞「ほらよ、おふくろ」

そう言って、ぶっきらぼうに差し出してきたのは一本のカーネーション

月姫「ん?なに、これ?」

張苞「・・・いや、今日って母の日だろ?だから、なんだ・・・日頃の感謝の気持ちってヤツをだな・・・」

月姫「張苞♪」

ぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!

張苞「だぁぁぁぁ!!だから抱き着いてくんじゃねぇえ!!」







【呂姫の家】

呂姫「母上、これ」

厳氏「うん?どうしたの?」

差し出された白いカーネーションの花束を抱いて、不思議そうに問う
呂姫「今日は母の日なので」

厳氏「あら、そうだったわね。ありがとね、呂姫。さっそく飾らせてもらうわね♪」

呂姫「いえ」












【城内】

呂姫「母上。喜んでくれたみたいで良かったわ」

董白「なにがよ?」

呂姫「なにがって、あなた、今日は母の日よ?」

『母の日』
それを聞いたとたん、董白の表情が一気に曇る

董白「・・・あぁ、そうだったわね」

呂姫「と、董白?」

董白「・・・それじゃね、呂姫。私、ちょっと部屋に閉じこもるから」

呂姫「ちょ、ちょっと董白?どうしたのよ?急に暗くなって」

董白「うるさい!!放っといてよ!!母親のいるお前に私の気持ちなんか分からないでしょ!?」

呂姫「あ・・・・・」

董白「・・・・っ!!」

悲痛な叫びをあげた董白は、その場から逃げるように立ち去ろうとする

呂姫「あ、ちょっと!!」

捕まえようと必死に伸ばした手は、無情に空を掻き逃してしまった。
その場に残された呂姫は、ただ呆然と立ち尽くすしかなかった




月姫「・・・呂姫ちゃん」

呂姫「・・・月姫様」

しばらく立ち尽くしていると、ふいに後ろから声をかけられた

月姫「その、さっきの・・・」

呂姫「・・・見られてましたか」

月姫「うん。盗み見する気はなかったんだけどね。でも、そうか。董白ちゃんって・・・」

呂姫「えぇ、母親がいません・・・」

月姫「そっか・・・」

呂姫「・・・」

月姫「・・・よし」

何かを思い付いたのか、急に踵を返し董白の部屋の方向へ歩みだす月姫

呂姫「・・・月姫様?」

月姫「・・・」



☆コメント☆
[背徳] 05-10 22:48 削除
【董白の部屋】

董白「・・・っ・・・っう・・・」

ガチャ

月姫「董白ちゃん。入るよ」

董白「・・・の、ノックぐらいしなさいよ」

月姫「あぁ、ごめんね。」

泣き顔を見せたくないのか、背中越しに文句を言ってくる董白。

月姫「・・・董白ちゃん」

董白「な、なによ?何しに来たのよ?」

月姫「呂姫ちゃんとの会話を聞いてね。それで、董白ちゃん、泣いてるんじゃないかなって思って」

董白「な、泣いてなんかないわよっ!」

月姫「・・・・・」

董白「分かったら、とっとと部屋から出ていってよ!しばらく一人に―――」

とにかく一人になりたい。一人で・・・泣きたい

月姫を部屋から追い払う為に振り返った瞬間

ぎゅっ

董白「?!」

いきなり月姫に抱き着かれる
普段の苦しくなるほどのキツイ抱擁ではなく、何か、大事な物をかかえる様な、そんな抱きしめ方だった

董白「な、なにす―――」

月姫「よしよし」

そう言いながら今度は頭を撫でてくる
・・・・・気持ちいい
・・・なんか、お母様に撫でられてるような・・・

董白「・・・・」

月姫「寂しかったのかな?」

董白「・・・うん」

月姫「そうか・・・でも、もう大丈夫だからね。私が一緒にいてあげるから」

董白「・・・うん」














董白「・・・すぅ・・・すぅ・・・」

月姫「あれ?寝ちゃった・・・」

董白「・・・すぅ・・・お母、様ぁ・・・」

月姫「・・・よしよし」

もう一度、優しく頭を撫でながら寝顔を観察♪あぁ、可愛いなぁ♪
このまま二人きりでずっと―――

バタァン!

張飛「おぉ、母ちゃん!!母の日のプレゼント持ってきたぞぉ!!」

月姫「・・・・張飛・・・あんたってヤツは・・・」

張飛「ぬぁ?」

月姫「・・・空気読めぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

ピシャーーン

張飛「ぬぁんでだぁぁぁぁぁぁあ!!!」














駄文失礼m(_ _)m

[アフロ♪波平] 05-11 19:59 削除
張飛…



……

………


張飛…GJwww

[白華] 05-11 23:33 削除
…素敵な話にホロリときました(´;ω;`)ぶわっ
背徳さんの文でほろりときたのは小虎のと合わせてこれで2回目です…。
素敵なお話でした…董白様ww

[背徳] 05-12 02:19 削除
神>もはやデッキケースにすら入ってないんですけどねw

白華さん>もっと文章を上手く書ければ良かったんですけどね・・・文才の無さに嘆きましたよ
小虎懐かしいですな・・・日記にゲストで呼ぼうかなぁ


董白「ふ、ふん・・・褒めたって何も出ないんだからねっ!おじいさま!城1つあげてやって!」

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