ギルド『スクエアガーデン』

□始まり
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新築された四階建ての一戸建て
 
その前に二人の人物が立っていた
 
「やっと完成したな…」
 
エメラルドグリーンの体色をした竜人が感慨深そうに言った。
 
「だな。」
 
隣に立っていた濃い黒茶色の体毛の熊獣人が相槌をうつ。
 
「ゴウ…俺達、やっとここまで来たんだな」
 
その言葉にゴウと呼ばれた熊獣人は若干首を傾げた。
 
「ロゼルよ…やっとってのは違うんじゃねぇか?」
 
「なぜだ?」
 
ゴウの言葉に今度はロゼルと呼ばれた竜人が首をかしげる。
 
「だってよ…」
 
ゴウは一度そこで言葉を区切るとロゼルの方へ体ごと向き笑顔で答えた。
 
「俺達は今日から始まるんだぜ?」
 
「…ああ、そうだったな」
その言葉を聞いたロゼルは今日ほどこいつが相棒でよかったと心から感じた。
 
「だからよ…これからよろしく頼むぜ」
 
ゴウはそう言うと手を差し出した。
 
「俺の方こそ…よろしく頼む」
 
ロゼルは差し出された手をしっかりとにぎりかえした。
 
そんな彼等の頭上には潮風に吹かれて看板が揺れていた。
そこには正式に認められたギルドのマークと彼等が願いを込めた名が書かれていた
 
『スクエアガーデン』と

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