ドルチェ

□forza
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「どこ行ってたんですか10代目!」



ボンゴレ本部の執務室に戻った俺を仁王立ちした隼人が出迎えた



「あ、隼人…いたの」



「いたのじゃありません!
また急にいなくなりましたね」



「だってさー」



「前からたまにふらりといなくなっていましたけど、ここ最近しょっちゅうじゃないですか!
さすがにこう頻繁だと…せめて誰か護衛…そうでなくても連絡くらいとれるようにしてください」



「ごめん」



隼人の言い分はもっともすぎる



耳がいたい



でも、直すつもりはない



だって、ようやく、近付けたんだ



あのこに



きっとニコニコしてる俺を見て隼人は項垂れた



いや、本当隼人には悪いとは思ってるんだけど、譲れないものだってある



なんて考えていたら急にガチャリとドアノブの回される音が響いた



この部屋にノックもなしに入ってくるやつなんて限られている



ひょいと顔を覗かせたのは10年来の親友だった



「ツナいるかー」



「いるかーじゃねぇ10代目の執務室に入るときくらいノックしろ!」



「おっと忘れてた」



「毎回毎回都合よくわすれんのかてめえはっ!」



「わりぃわりぃ。んな怒んなって獄寺!」



「そうそう隼人落ち着いて」



「10代目がそうおっしゃるなら…」



隼人は引き下がったものの、まだ山本を睨んでいた



うん、いつも通りな感じだ



「山本、何か用でもあったのか?」



「ああ。ツナ、届けもんだぜ」



ひょいと投げて寄越された封筒



「…げ」



送り主を見てそうもらしてしまった








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