変人カノジョ

□14.マイディアベイビィ
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幹部の集まる広間。
いつもと変わらないはずのそこに、いきなりその人は現れた。

「ただいま」

そう開口一番に呟いた人物に、一同の視線は集中した。
中でも目を見開いて震えているセイラは、突然ぶわっと涙を溢れさせた。

『マーモンンン!』

ガバッと黒フードの人物に飛びつくセイラを、若干3名苦い思いで見詰めていた。

「ぐぬぬ、マーモンめ…セイラに飛びつかれるなんて羨ましい」
「うわ、レヴィキモ」

ベルフェゴールの悪態を気にかけもせず、マーモンはいまだに抱き着いているセイラを優しい手つきで撫でた。

「元気にしてた?」
『うん、わりと!マーモンは?』
「(わりと…?)僕はまあいつも通りだったよ」
『長期だったもんね。もう1年近くも会ってなかったし!』
「10ヶ月くらいかな」
『うん。でも予定より早かったね!びっくりしちゃったよ』

きゃっきゃうふふ、なんて効果音がつきそうな二人を一同はただ見詰めていた。






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