白色ポピー

□隠されたことば
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自室のベッドに寝転がりぼんやり白い天井を眺めながら私は物思いに耽っていた



昨夜のパーティーでは、皆のところに戻ってきた私が先刻まで持ってなかった花束を手にしていたことに皆驚いていた



どうしたのかと訊かれてもどこまで話すべきなのかわからなくて、私は適当に誤魔化すしかなかった



皆不思議そうにしていたけど私が困っていたからか、深く追及するようなことはしなかった



もちろん勝手に一人になったことは怒られたのだけど、無事に帰ってきたから許してはもらえた



そしてその時教えてもらったのだけれど、デュークが私にくれたのはポピーという花の花束らしい



いろいろ色の種類があるらしいけど私が貰ったのは全て白いポピーで統一されていた



花はかわいらしいけどあの人から貰ったと思うと素直に喜べない





邸に帰ってから使用人の方がその花束を花瓶に生けて広間に飾ってくれた



それを見る度に思うのは、この花に何か意味があるのかということ



意味もなく、わざわざ私にプレゼントなんてするわけない



けれど、特にメモが入っていたりはしてないし、変わったところもなかったのはチェック済みだ



頭を捻っているうちに、ふと気付く



『…花言葉』



色の多いポピーを白で統一したのは花言葉のせいかもしれない



花言葉って色によって意味が変わるって前聞いたことがある



私はベッドから起き上がると部屋から飛び出す



思い立ったら即行動



私は駆け出した








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