白色ポピー
□大切な約束
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『え…?』
「驚くのも無理ないね。…皆も何がなんだかわかってないと思うけど…俺とマリアの話を聞いてくれる?」
皆一様に頷くのを確認して立ち上がったツナが手を差し出してくる。
でも、あんなことをしてしまった私は、この手を握っていいのかわからなくて躊躇してしまった。
そんな私にツナは苦笑を浮かべ、隣にいた骸が有無を言わさず私を引っ張り立たせた。
「こんな立ち話も何だし、ソファに行こう」
そのまま促され、ソファに座るとツナが話しはじめた。
「俺がまだ15歳の時の話なんだ―――」
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