CHANCE

□artifice
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昨日いろいろあったせいでなかなか寝付けず、そのせいで今日は寝坊してしまった。
両親は中学生の時からいないから、誰も起こしてくれるわけがなくて、目をさましたのは高速で準備をしても遅刻ギリギリの時刻。
慌てて準備を済ませて誰もいないのにも関わらずいってきます、と告げると家を出た。
走って走って、学校に駆け込めば、校門を通り抜けたところで予鈴がなった。

『せ、せーふ…』

草壁さんに気をつけてくださいと声をかけられ頷いた。
少し恥ずかしい。

後ろで遅刻者の断末魔がきこえるけど、本鈴の鳴る前に教室にいかなければダメだから、走って教室に向かった。



教室の扉をあけ、中に足を踏み入れる。

『おはよう』

挨拶を返してくれたのはツナくんたちと京子だけだった。

そして私は京子を見て、血の気が引いた。
京子の左腕が包帯でぐるぐる巻きにされていたから。






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