CHANCE

□recollection
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よたよたしながら廊下を歩く。
ヤバい。これは本当にヤバい。
こんなになっちゃうならやっぱり京子についてきてもらった方がよかったかもしれない。
ぼんやりとうまく働かない頭で考える。
家に帰れるか心配になってきた。

ふらふらしながらも廊下の角に差し掛かった時、ちょうど向こうからやって来た人にぶつかってしまった。
勢いあまってぶつかった相手の人に寄りかかる体勢になる。

『ごめんなさい、』

どこうと慌てて体を引こうとするものの、体が動いてくれなかった。
それどころか、力が抜けてさらに寄りかかってしまう。
頭がぼーっとする…。
ヤバい…もう無理かも…。
瞼が重くなって、私は意識を失った。






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