CHANCE

□序章
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「なんで――」

動揺で揺らいだ彼の漆黒の瞳。
いつも冷静なあなたにこんな表情をさせてしまってるのは、私だよね。
ごめんなさい雲雀さん。
だけど、あなたが知ってる私はもういません。
それでも、せめてあなたの前では綺麗でいたかった。
そんなの、叶う筈がなかったのに。

あなたが私を信じてくれて、
あなたが私の味方でいてくれて、

私は幸せでした。

飛び交う罵声の中、

『さよなら』

私は屋上から飛び降りた。





雲雀さん

あなたのことが大好きでした。





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