白色ポピー

□贈り物
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『これって…』

箱をあけると、昼間クロームと出掛けた時に試着したドレスが入っていた。
手にとって確かめてみるけど、間違いなくあのときのと同じデザインだ。

偶然?
でもそんなことって…

みんなの方を驚きを隠さずにみると、クロームが実はね、とネタばらしをしてくれた。
なんでも、クロームはツナたちと連携して私のプレゼントを何にするかリサーチしていたらしい。
他のプレゼントはドレスに合わせた靴やバッグやアクセサリーや…。
私が雑貨屋で可愛いなと眺めていたものがたくさん入っていたり。
リサーチされてたなんて全然気づかなかったから、すごく驚いた。
驚きと嬉しさで胸がいっぱいになる。

『ありがとう!すっごく嬉しい!』
「喜んでくれてよかったよ。…でさ、ドレスなんだけど」
『どうかしたの、ツナ?』
「…実はね、ドレスをプレゼントしたのにはわけがあって」
『わけ?』
「2週間後にボンゴレ主催のパーティーがあるんだ。パーティーとはいってもホントに小規模なもので、俺らに近しい知り合いばっかの親睦会って感じの軽いやつなんだけど…」
『へぇー、そんなパーティーもやるんだね』
「そのパーティーにさ、紗那にも出て貰いたいんだ」
『…………へ?』

今の私は目が点になってると思う。






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