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□GAME
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「ねぇ了ちゃん、ゲームでもしない?」
「俺はどんな勝負でも負けん!」
この2人は恋人同士と言うより子どもとその保護者と言った方がしっくりくる。
もちろんこの子どもがゲームという策略にかかっていることを含めてだ。
「そうね……じゃあしりとりしない?」
「それは極限だな!」
子どもの口癖を利用した保護者の作戦は、
 
…………
「そうね…じゃあ(ピスタチオ)」
「うむ……?(おやつ)だ!」
「じゃ、(つみき)」
「き……(極限)!!」
 
……成功したようだ。
「おほほ、了ちゃんの負けね。」
「し、しまった!」
じゃあバツゲームね、と顔を近付けるルッスーリアに了平は無防備過ぎる。周りからもよく言われる。
言ってしまえば学習能力がない。
2人の顔と顔の距離が0になって激しい水音をたてている間、了平の思考は止まっていた。
「バ、バカものーーー!」
開口一番真っ赤な顔で了平が唯一学んだこど。
 
 
ーーーーールッスーリアのキスは甘い。

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