reborn

□乙女の作戦vol.1
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今日も眩しい太陽を浴びながら、まるで太陽もお祝いしてくれてるみたいだと思っていたのはこの少女位だろう。彼女はオーバーながら幸せを噛みしめていた。だって、昨日ツナさんが手を繋いでくれたんですもん、と叫びたくなる衝動にかられる。そんな中彼女は栗色の髪の友人を発見し挨拶をした。正直幸せをわけてあげたくなった。

「きょ、京子ちゃんはすきな男性いないんですか?」
「え、いないなぁ〜」
「少しでも興味がある人が入ればハルがデートの約束とりつけてきますよっ」
「え、ほんと〜?」
「はい、お任せください」
「じゃあ……」

乙女の作戦vol.1


少ししゃれた喫茶店でハルは待っていた。ハルはなんだか自分のことのようにドキドキしていた。自分はただの仲介、そう言い聞かせ頭の中で繰り返した。『じゃあ、獄寺くん!……と映画でも見に行きたいな』とデートを想像するかのように言った京子はかわいらしかった。獄寺は幸せ者じゃないかとハルの空想はここで終わった。
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