reborn

□boy
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バンッと勢いよくドアが開き発生源がやってきた。でも余程急いできたのか口には発生源はない。走っていたなら吸ってる暇などない。
いつもタバコばかりのあなたに優先されたことで嬉しくなって腰にまわして顔を胸に寄せた。
息切れに忙しかった彼がお、おい、と慌てた声を出した。
「なんですか?」
「いや、その走ってきたばっかだから、、」
「だから?」
「あ、汗くさいかと…」「バァーカ」
ハルは珍しくアルトを出した。まるで小悪魔。
バカと言われ、なんだと、と言う彼に下から微笑んだ。彼は汗かいた性ではなく頬を少し赤くそめた。

すきな人ならなんでもいいわけでなく
こっちのニオイのがすきなんだから。
少年のニオイ


「バァーカ」

でもそんなこと言ってあげないんだから、と
代わりに罵倒し
クスクスと笑った。


fin
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