reborn
□毎日毎日
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並盛高校昼食の時間になった。
鞄を開けたが、
よく探したが…
「どうしたんだ?ツナ」
焦ってるツナを見て山本が声をかけてきた。
「弁当がな〜いー!!」
忘れてしまったようだった。
すると他クラスからハルがやってきて
「ツナさん、ハルは予備を持ってますよ!!」
「え、ほんと、助かったー…てどこに連れていくの?」
「こっちにあるんですー」
ハルはぐいぐいとツナを引っ張り教室の外に出し、ついには屋上にやってきた。
「はい、アーンですっ」
「えっ、そんなことできるわけないだろっっ」
ハルは玉子焼きを持ちつつシュンとしていた。
ツナは慌てて会話を始めた。
「てか、弁当なんだ」
「はいっ、非常時にそなえて毎日用意してあるんです」
「へぇ〜 って毎日??!作ってんの?」
「はい、妻ですから!」
毎日毎日、朝早く起きて作っているのだ。
それを考えるとツナは心を改めた。
「…わかった、食べるよ」
「はい、アーンですっ」
「……おいしい」
「良かったです〜」
次の日からツナは弁当を忘れるようになった。