reborn

□知らんぷり
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言い終わった瞬間、
ハルは獄寺の胸の中にいた。
どんだけこうしたかったか、
この場所か愛しかったか。

が、

「は、離してください」
今までのことを
簡単になかったことにはできなかった。できない。
ハルの抵抗は本人は一生懸命だが
男性には効かない。



「ごめんな」


そんなに優しい声で言わないでください
それでも許せません。




「今日お店予約しといたから。
ほら、デザートもおいしいところ」


「ほんっ……そんなんじゃ、」

一瞬目が輝いてしまったのは気のせい。

不覚です。ハルを餌でつらないでください。


すると、ハルの唇に唇が重なった。

「!!」

でもそれは優しくて長い長いキスだった。


ハルは怒りなど忘れてしまった。

やっと隼人さんに逢えた。
やっとやっと。
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