reborn4

□君の先
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あぁ、ムカツクムカツクムカツク!

「おい、アホ女!」

「はひ、ハルは、」「野球馬鹿と馬鹿みたいに喋ってんなよ!」

「ん?オレ?」

「ムッ!今馬鹿って2回言いましたね」

「ああ、言ったよ」

ハルは馬鹿じゃないです!この間のテストは…とぶつぶつと言ったってそんなの関係ない。お前が悪い。お前が馬鹿だ。

「ハハッ、獄寺ー
嫉妬か?」

「ち、ちげえ、−!」

「はひ、獄寺さんもしかしてハルと山本さんが話しているのが気にくわなかったんですか?」

「…こんのアホ!」

俺が罵倒すればまた喚く。ああー、うるさい。嫉妬なんかじゃない。ただ、ムカつくんだ。俺と、野球馬鹿とお前がいる中、お前らがつり目の目を細めて笑い合ってんのがよ!お前はいつだってそうやって誰構わず笑ってやがる。それがムカつくんだ。







”ハルはマフィアのボスの妻になるんです!”

そう言ったくせに。
俺は十代目だけに仕えている。
十代目だけを信頼している。




野郎共に笑いかけて、
何もなく済むなんて思うなよ?
勘違いするヤツだっていっぱいいる。(例えば、ここにいる野球馬鹿、とか)



そんなヤツ(ら)、
お前には要らない、要らないんだ。
お前は彼だけを見ていればいい。
彼だけに笑顔を向けていればいい。






「アホ女!さっさと十代目のとこ行きやがれ!」

「はひ!髪引っ張んないでください!!」







君の先
(にいていいのは彼だけ)














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