reborn4
□遠く眩しい祈り
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「なぁ、フゥ太明日何の日か知ってるか?」
「え?なんだっけ」
面白そうだったからと昼休みの並盛中学に遊びにきた。そしたら隼人兄と了平兄と風紀委員長らしい人が何やら戦っていてそれを武兄と眺めていた。武兄は質問のようなクイズを出してきた。
明日?明日?誰かの誕生日?いや違う。誰でもない?何の日だっけ。
「ブッブー時間切れ!」
「えー!答えはなんなの?」
ニヤリと武兄は笑うとこう答えた。
「明日はハルハル感謝デーなのな!」
「あぁ!」
全然憶えてなかった。ハル姉の月一回の行事だった。でもそれはいつも僕には関係なくて、なんかあるの?って聞いた。
「俺らの内、誰かが誘われるかもしれないのな」
「え?京子姉は?」
「明日は用事があるらしいぞ」
「じゃ、ツナ兄は?」
「ツナも補習だとよ」
そこまで言うと武兄はまたニィッと笑った。だから今日からハルに付き合うのは俺だーってケンカしてるのな、そんなの意味ないのな。どうして?
「そんなの俺らで争ったって決めるのはハルだからな」
「あぁ!そっかぁ」
武兄って頭いいかも。
まあ僕はケンカにも参戦できるほど強くないから、よかったかな。
じゃあどうしたら選ばれるんだろう?ハルが求める、たった一人。
強くてなんだかんだで優しい人、いつも燃えてても周りが見れる人、大人っぽくて余裕がある人、ニコニコしてておおらかな人
たちに僕は勝てるんだろうか?
遠く眩しい祈り
(どうか、叶いますように)
by Cremation
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