reborn4

□トリックオアトリート?
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「骨のない連中ばっかだったな」
「本当疲れちゃったわ」


久しぶりに暗殺部隊ヴァリアーがそろっての任務だと思ったらとんだむだ骨だった。といってもくたくたになってレヴィとルッスリアーの会話について行く気にならなかった。こういう日はあの子に会いに行って抱き締めるのが一番だ。でも先日あの子の部屋に侵入したら着替え中だったらしく思いっきり頬を叩かれた。意外にも痛かった。痛いよりもしつこくすると嫌われるのが嫌だったから、今日は仕方なくアジトに帰った。



アジトに帰って大広間のドアをスクアーロがボスのために開けた。その時俺は疲れているのか、はひ、という声が聞こえた気がする。馬鹿だな、ここはにはあの子が来るはずがない。(時々招いたりしてたから場所は知っているけど)そしてなにより一般人のあの子が入れるわけがない。

「、お帰りなさいです!!」

あれ?この明るい声、間違いない。

「・・・ハル?、」

ハルは頭を痛そうに抑えてた。きっとスクアーロがドアを開けた拍子に当たったんだろう。

「て、てめぇ、ドア付近にいるなんて危ねえじゃねえかあ!!」

「す、すみません。」

「・・・悪かったなあ。大丈、」

全員が呆然としている中二人だけ会話をしていて挙句スクアーロがハルの頭に触ろうとしていたのでそれを払いハルに近づいた。

「なんで、ハルいるの?」

それは俺の最大の疑問だった。他の奴らもそうだろう。

「ベルさん!いいこと言ってくれました!それはですね…、」

よく見ればハルの格好はあの青い制服でもかわいい派手めな服でもなかった。黒い、マント?を着ていた。ハルはためてから口を開いた。


「トリックオアトリートです!」

ハルは人差し指を空に突き上げ自信満々にそう言った。

「「「「「「は?」」」」」」

俺達は普段別行動をすることが多く仲いいってわけじゃない、だけどこの時だけは全員一致して言った。

「はひ!知らないのですか!今日はハッピーハロウィンですよ!」

ハロウィン?暗殺ばっかの俺らは行事なんて関係なかった。(俺なんかずっと殺しばっかだったし)何をする日かは大体知っている。仮装、だっけ。だけどやったことなんてない。(少なくとも俺は)

「なので皆さんでハロウィンパーティーをしましょう!」

ああ、突拍子を抜けたことを。時々ハルのこういうところには参る。









まず第一に仮装を皆さんでしましょうと言ったが、ハロウィンパーティーすらも承諾をしてない俺らはあわてたがハルは独自の判断でそういえば皆さんって元から仮装みたいな格好ですね、と言って仮装は断念したらしい。(助かった。つーか本当にパーティーするの?!)ちなみにハルは魔女の格好なんです、と言ってくるっと一回転するハルはそりゃかわいかった。それに見惚れてて(ムカツクことに他の奴らも)第二の企画を進めさせてしまった。それは夕食を作るということだった。それもハル曰く豪華な。普段俺らは食事は別々にする。だがすっかりハルのペースで。まずお風呂と言われ終わった人から料理の手伝いをするはめになっていた。俺がシャワーを浴びてから出てくるとこの様子だ。


「ハル、お皿はこんだけあればいい?」

「はい、充分ですよ!マーモンちゃん」

「ハル、な、鍋が、」

「ぁあ!!レヴィさん!止めといてください」

「・・・・」

「ザンザスさんもお酒ばっか飲んでないで手伝ってください!!−って、ベルさんなんで裸なんですか?!」

ハレンチです、と目を必死に背けていたけど上着てないだけなんだけど?

「いいニオイする、」

「はい!ハル準備してたからもうすぐ出来ますよ!ふ、服着てくださいね!」

そう言ってそそくさそうに台所へ戻っていった。頬を赤らめながら!その姿ににやりとした後上着を着て手伝いに行った。









全員で食事を取るなんてあまりしたことがなかった。(そもそもあったけ?)しかも全員で協力して(ハルに)ボスまでもが!

「んま〜!美味しそう!」

「それじゃ皆さん『いただきます』です!」

たまにはこういうのもいいかもしれない。ハルがいるなら、ね。






トリックオアトリート
(それは突然のかわいい訪問者)




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