reborn4

□死して、
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※「愛と、」の続き
(さよなら、→愛と、→死して、)
暗いです。獄ハル有り






真っ暗?




真っ暗だ










あ、そうだ






ツナさんを殺して、
ハルも後を追ったんだ、







ツナさん、







会いたい








会えますよね












きっと私みたいに不安ですよね





でもこの世界には二人だけ、






お互いがお互いに想えますね、







ふふっ








ツナさんどこ、ですか










会いたい










会いたいですよ










「……いたいですよお」

気付くと私は涙を流していた


眩しい世界で、


「ハル!」



眩しい眩しい誰?




「、ハル」



いつもと全然違う、
弱々しい獄寺さんっ




「……ツナ、さん」




「……………」





「ツナさん、は?」





「………………」





「…んで、なんで
ツナさんに会いたい、」


「……………」




「ハルが、こ
殺した、のに!
ハル、なんで、
生きてる、?」




「……違う」






「違わない!
ハルはツナさんに会いにゆく、」



「違う!違う!違う!」


「違わない!
ハルも、ハルを殺して!」



「やめてくれ!!」



ハルよりも大きな声だして、抱きついて、きた。
ああ、私はベッドに寝てたのね。
医務室か病院かしら?
また、この世界に戻ってしまったのね
私一人で。


「ハルは10代目を殺してなんかいない」

「………嘘」

起き上がった獄寺さんの顔は青くて。

「嘘じゃない。
10代目は、







10代目は
自殺した」


「?!」


ーボスは悩んでいて自殺しようとして、毒薬をずっと飲んでいた。そしてハルにも飲ませていた。ボスの死因は毒薬でハルが刺す前にもう……


「……どうして……。
ハルにも飲ませたんでしょうか?」

「、、、わからない」

やっぱり一緒に死んで欲しかったんでしょうか

「俺が思うには!
ハルに、わかってほしかったんだと思う」

「?」


「ハルに自分のことを理解してほしかったんだ。自殺のことさえも。」

ハル、にですか?
奥さんでも、守護者でもないハル、にですか?


「ハルだから。
それと、置いて行かれる方の気持ちも、わかって、くれ、」


ハルは必要ない、なんてことなかったんですか
だってツナさんと話した会話。いつだってハルを求めてくれていた。
苦しそうな顔で涙を流す獄寺さん。


「俺には、ボスと、ハルが必要だから。
二人して、いなく、なったり、しないでくれ、」


私も、獄寺さんも泣いた。あの人を想って。






ああ、私もです、ツナさん。




死して、得たもの

(愛されていた、なんて)







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