reborn4
□あなたが大好きだから
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※骸とハルが前からの友人だったら という話
「ハル」
「骸さん!!」
いつも通りブランコで考え事をしていたら、背後にはハルの大事なフレンド、骸さんがいた。
「ハル」
骸さんはニコリと笑ったが目の前で見ているハルにはやつれていっているってわかってしまった。
「骸さん、ハル聞きましたよ」
「何がです?」
しれっと答えるがハルは知っているんです。全部。
「ある女の子の体を使ってるそうじゃないですか」
彼は驚かず笑っていた。
「はい、そうですよ」
なんで、なんで、そんな風に笑っているんですか。
「・・・・・・・・のに」
「はい?」
「ハルの体使ってくださってよかったのに!!」
私は骸さんの以前からの友達なのに。ハルに頼ってよかったのに。ハルって頼りにならないんですか?それとも骸さんにとってハルは、、
そうすれば、骸さんの役に立てたのに・・・
「泣かないでください」
骸さんの腕がハルの背中に回り、あっと言う間にハルは骸さんの胸の中にいた。
「ハル。
確かにハルの体を使えば言葉どおり一心同体になれたかもしれません。」
「しかし、
そうしたならばこうして会うことも出来ません」
「ハルに触れることも出来ません」
「ハルを抱き締めることすら出来ません」
そう言うと少し離され、ハルと骸さんの唇が重なった。
「ハルとキスすることも出来ません」
骸さんは少し悲しそうに笑った。
「す、すみません。
そうですね。」
骸さんに会えないのはとても寂しいから
もう少し骸さんを感じさせて。
ハルから骸さんに抱き付いた。
骸さんは優しくハルの頭を撫でてくれた。
あなたが大好きだから
(何よりあなたを傷つけたくありません)
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