reborn4

□狙うは君!
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三浦ハル。
ボンゴレ10代目の友人である彼女は彼を調べる時に知っていた。それにバーズが人質として利用していたし。
そしてその時から思っていた。
なぜ、ボンゴレ10代目とは他校なのに親しいか。
僕はボンゴレ10代目に嫉妬を憶えた。そして彼女を知りたいと思っていた。

さて、彼女に近づくにはどうしたらいいか。制服は確か緑中だったか、だけどあそこは女子ばかりでうかつに進入できないだろう。憑依するにしてもか弱い女性に憑依するのは気が向かない。

ここは不本意だがボンゴレ10代目に聞くことにしましょうか。





ポニーテールの女の子。
彼女は誰なんだろう。時々勝手に僕の学校に入ってきて、沢田綱吉らと群れている。並盛で見たことなかったし、制服は確か緑中、不法進入の常習犯だ。
でも咬み殺そうと思って追いかけてもいつも会えることはなかった。だから興味が沸いた。彼女はきっと”できる”んだろう。彼女を知りたいと思った。

彼女に近づくにはどうしたらいいんだろうか。緑中なんて女子が群れているところに行くのはいやだ。

草食動物なんかに頼るのは嫌だけれど沢田綱吉に聞くのが一番手っ取り早いだろう。









「うわっ、雲雀さんに骸!どうした、んですか?!」

放課後にツナの前に雲雀と骸が現れた。

「、君どっか行きなよ」

「そちらこそ。」

雲雀と骸の睨み合いが始まる。

「(なんかヤバそうなフインキ・・・)おれ、今日用事あるんで、帰りまーす!」

「待ちなよ」

「!!?
(捕まった〜・・・二人とも目つき怖いし)」

「「三浦ハル(ポニーテールの女の子)ってどこにいるの(んですか)?」」

二人ともツナを掴みながら再び睨み合いが始まる。

「なんですか、雲雀くんも三浦ハルさんをお探しなのですか」

「(、三浦ハルって言うのか)
君なんかと一緒にしないでよ」

「え?!ハル?!」

ツナのその発言に二人は敵意を表した。

「ハルなんて気安く呼んでいるんですか」

「・・・咬み殺す」

「えぇええええっ!!」

二人の睨みに怖くなり逃げようとするが捕まれているため逃げられない。

「で、さっさと居場所をいいなよ」

「そうです。僕にだけ三浦ハルさんの居場所を教えてください」

「(なんでハルなんだ・・・?!)
ええっと、俺わかんないですよ」

ツナはもしかして状況を悪化しているかもしれないと思った。

「クフフ、役立たずですね」

「・・・咬み殺す」

「ひぃぃぃぃ!!!!!!!!
あ、そうだ!学校が休みだからお父さんと旅行に行くって言ってました!!」

二人は掴んでいた手を離した。ツナはそれで悲鳴をあげ尻もちをついた。

「そうなんですか、残念ですね」

「・・・」

(これでやっと開放、される・・・よな?!)

「そうです!ボンゴレ十代目、ハルさんに会う機会を作ってください」

「ぇえ?!」

「こいつなんかいいからさ、僕にそういう機会作ってよ」

「!・・・いえ、僕だけに!」

「ぇえ?!
(なんで俺がーーーー?!
っていうか俺いつ解放されるの?!)」




こうしてツナは仲介人に立つことになった。ハルに連絡をつけたが一日しか取り付けることができなかった。そのため二人には二人同時ということを伝えず、連絡をした。

そして当日。

「ねえ、沢田綱吉」

「ひぃ!!」

「なんで雲雀君もいるんですかね?」

再びあの日と同じく睨み合いが始まる。だがこの日は以前とは違う人物が現れた。

「ツナさーん!お待たせしました!」

「ハ、ハル!!」

この日というばかりはハルはツナにとって天使に見えた。

「「!!」」

二人とも睨み合うのをやめ声がする方へと向いた。

((ついに、生の三浦ハル!))

二人はハルを見た時衝撃を受けた。

「はひ、ハルに会いたいというのは、この二人、ですか?」

「う、うん!あれ、雲雀さん、骸、どうしたんですか?」


「な、なんでもないですよ!!
初めまして三浦ハルさん、」

「ちょっと気安く触れないでくれる?」

二人の間に火花が見えたのはツナだけでハルには見えてなかった。

「はひ、えと、雲雀・・・さんですっけ?」

「!!」

少し雲雀の嬉しそうな顔。
それに対し不機嫌そうな骸。

「あと、、、、骸さんですっけ?」

骸は雲雀以上に嬉しそうな顔をした。
そして雲雀は骸が名前呼びなことに妬んだ。

「はい!骸です!よろしくて!あ、ハルとお呼びしていいですか?」

「いい訳、ない。」

「ひ、雲雀さん!ハルは良いのですよ!」

面白くない雲雀。

「ハル、僕のことも名前で呼んでよね」

「(はひ!名前呼び)
・・・な、名前、で、ですか?」

睨んでくる雲雀に脅えるハル。

「ほら嫌がってますよハルは!」

「・・・、いい加減咬み殺す」

二人は戦闘対戦に入った。

「はひ!ケンカはダメです!!」

だが二人は既に戦闘を開始してしまった。ツナは状況の悪さに失神しそうになる。

「ダメです!ダメです!」

ツナとは打って変わりハルは二人の間へと勇敢にも入って行った。
二人の動きはピタリと止まった。

「ケンカはダメですよ!!」

「ハルが言うならば仕方ないですね」

「・・・ハルがいうならね」

ただし二人は未だに睨みあっていた。絶対殺してやる、と思いながら。

「まったく、お二人はなんでそんなに仲悪いんですか!!」

(いや、ハルの性だから!!)

すかさず心の中でツナが突っ込みを入れる。



狙うは君!




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