reborn3

□血を分けてよ、
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「ごっふっぅ、」

獄寺は地面に血を吐く。
大して傷のついてない雲雀は彼に背を向ける。

「待てよ、雲雀」

彼とは正反対で、体中傷だらけで目も霞んでいる獄寺は必死に声をあげた。

「まだ終わってね、」

「終わりにしてあげてるんだ」

雲雀の冷静な声が遮った。雲雀は振り返り言葉を続けた。

「僕にケンカ売ってくるなんて、咬み殺したいよ」

「…なんで、」

雲雀は一瞬悲しげな目をした。

「、君の血が必要だから」

「…俺の血、?
なんでだよ」


「、僕の、、ハル、のために」

僕のハル?
雲雀のハル?

「、ざけんな!ハルは、俺ん、」

「それは君らの時代だろ?」

じゃあ未来は、そうじゃない、て言うのか、。
未来は俺の傍にいないのか、

「、なあ、さっき俺の血だとか言わなかったか?」

「………」

「っざけんな!ハルに、」

雲雀は獄寺の襟を掴んだ。

「ねえ、君僕にやられているのにそんなこと言えると思う?」

「!…っく」

「君は死ななければいいんだ。そして、」





血を分けてよ、
(僕のハルのために)


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