reborn3
□いつなら
1ﾍﾟｰｼﾞ/2ﾍﾟｰｼﾞ
〔いつなら〕
「で、ですね、ツナさんが…」
ツナさんツナさんツナさんツナさんツナさん
毎日呪文のようにとなえられる言葉。
今日だけでも十回は聞いているだろう。
ただでさえ君の話は下らない話が多いのに草食動物の話をされても全くもってつまらない。
「ハル。いい加減、」
「はひっ」
に気付いてよ。
「んんっ……な、」
気付いてくれないからいけないんだよ。
「…はぁ…何するんですか、ハルにはツナさんという人がいるんです!!」
そんなこと言うなんてまた口を塞ぎたくなる。
だけど君は必死だから。
「ただの味見だよ」
また偽る。
「な、な、雲雀さん!!」
いつなら呪文唱えなくなるの？
いつなら言っていいの？
.