reborn2
□嫌な予感がしてたんだ
1ページ/3ページ
『ねえツナ。ハルは?』
『−もうすぐ来るよ』
ツナは誰に言っているのかわからなかった。何も知らないこの小さな子どもにも、『超直感』というもので気づいてしまった自分にか、両者になのか。
だって受け入れたくないことを直感してしまった。
ハルは生きては来ないって。
土曜の今日はいつものようにツナの家で4人で勉強会をする予定だった。4人とはツナ、獄寺、山本、そしてハルだった。昨日の帰りに「じゃあ13時にうちで!」と言って手を振ったのを憶えている。
13:00
「お邪魔しまっす!十代目!」
13:10
「ワリィ、部活が長引いてよ。」
13:20
「・・・先勉強始めちゃいましょう!アホ女のことだからすぐ来ますよ」
14:00
「十代目トイレお借りいたします!」
14:20
「ツナ、トイレ借りるな!」
ツナの家にはトイレは1つしかない。そう二人はトイレなど行っていないのだ。ツナにはどこに行ったかわかっていた。だけど追わなかった。追えなかった。
(・・・俺も行かなくちゃいけないのに)
ツナは座ったままどこか遠くを見ていた。
「ねえツナ。ハルは?」
「もうすぐだよ」
言葉と裏腹のことが頭に浮かぶ。こんなの直感にしか過ぎないんだ。震えた体でそう言い利かした。だが残念なことに『超直感』ははずれたことがない。