reborn2

□恋の証拠
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「ハァ・・・」

そのため息でツナと山本はたじろぐ。

「ハ、ハルはさ、」
「ハ、ハルさあ、」

二人は苦笑いをしながら何かを言いかける。少女はお決まりのことばを発した。

「はひ?どうしたんですか?」

いざ言いかけたはいいものの何を言うか決めてなく二人は顔をあわせたが普段かくのとは別の汗をながしながら山本は口を開いた。(冷や汗というやつだ)

「え、えーと、ホラ!
ハルは好きな人とかいるのか?」
「ツナさんです!」

少女は自信満々ににんまりと笑って答えた。だが山本とツナはそーっと後ろを振りむくとまた「ハァ・・・」とため息が・・・。
二人は「しまった」と気持ちをシンクロさせていた。

「じゃ、じゃあさあ、」
「はい?」

ツナは何かしろフォローをしようとしたが何も思いつかなかった・・・。追い討ちをかけるようにまた「ハア・・・」と聞こえる。

「どうしたんですか、今日は皆さんおかしいですね?」

べ、別に、と二人はどもりながら答えた。だが一人は答えなかった。うわの空の様子だったのでハルは顔を覗きにきた。

「獄寺さんは別人のように大人し、「うわっ!」「はひっ?!」

獄寺はやっとハルの顔が近いことに気づいた。つられてハルまでビックリした。

「・・・獄寺さん、顔赤いですよ?どうしたんですか?」
「う、うっせえ!」

少しだけいつもの様子を取り戻した獄寺だった。

ツナと山本は少しだけホッとしさっきのことを思い出していた。それはハルがここに来る前のこと。

『じゃ、勉強はじめっか!』
『獄寺くん、よろしくね?』
『・・・ちょっと待った』
『どうしたの?獄寺くん』
『・・・ハルがいねえ』
ツナと山本は少し『ハル』と呼んでいることに驚いたが平然としていた。
『そ、そうだね。今日は呼ばなかったよ』
『獄寺がハルのこと気にするなん、』
いつものマイペースで話していた山本だが止まった。
しかめ面の獄寺がいたからだ。どうしたのか、二人は聞こうとしたが

『・・・ハルは来ねえのかよ』

と今日初めてのため息をついた。

ずっとため息をついているのは・・・・



(さて、本人に自覚はあるのだろうか)





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