reborn2
□素直になりましょう、そうすれば
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「獄寺さんなんて大嫌いです!」
「獄寺さんとなんか一緒にいたくないです!!」
なんてポニーテールを振りながら思いっきり走って行ってしまった。
「・・・ムカつく」
俺は思ったことを口にした。本当にイライラして仕方ない。俺だってお前なんかと一緒にいたくないし、なんで一緒にいなきゃいけないんだ。俺のセリフだ。すっげムカつく。
このことが昨日になって一日。
未だに機嫌が悪くて独り言を言っていたら大嫌いな野球馬鹿が横に来た。(追い払うのも面倒だった)
「ああ、クソッ、ムカつく!」
「何が?」
「あの女!」
「かわいい子?」
「・・・かわいくねぇよ」
「・・・お前ハルのことすきなんだろ?」
「・・・・・・・・・・・・ハァ?!」
なんでそんなこと言いやがる。大体アホ女のことだって言ったけ?いや言ってない。なんでそういう話になる?!俺の堪忍袋は切れそうだった。
「いつもケンカしてんのな」
「したくてしてるわけじゃねーよ」
「だって今もハルのこと考えてるんだろ?」
ハッ・・・・そうだ、俺はなんであんなやつのこと・・・
珍しくコイツがまともなこと言ってる
「本当に嫌いだったらどうでもいいんじゃね?」
「・・・・・・・」
そんな、そんなわけあるか・・・
「あ、あいつ・・・」
「ん?」
「あいついつも笑ってんだよ・・・他の男にも・・・俺は気にくわねえんだよ。だからいつも怒鳴っちまう。」
だから素直になることはできない・・・山本はそれ以上何も言わなかった。