reborn2
□負ける気がしない
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「モノですってば!!」
「だからハルですよ」
彼女がなんと言おうと僕の返答は同じだ。ずっとね。
ことの始まりはハルのこの一言から。
「骸さんは何のケーキがすきですか?」
とぼけているつもりなのだろうか。骸は何のケーキというよりケーキ自体そんなすきではない。
もしかしてこの間ハルに会うがためにケーキを買ってきたことを骸がケーキを好きで買ってきたと勘違いしているのか。
彼女の汚れを知らない瞳はきっとそう言っているのだろう。
「この間はハルがケーキ好きだから買ってきただけですよ」
「はひ?!そ、そうなんですか…」
ほらね。
無垢な瞳は驚く。