summer triangle

□一緒に帰ろう
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「あれーハルじゃねえか」
「はひ、山本さん」
山本は偶然を装ったが並盛で練習があったハルを大分前から眺めていた。そしてハルを待っていた。
「一緒に帰んね?」
「はい!」
見事山本の作戦は成功し校門を出た。
「おいっ!待て!何で山本がいんだよ!!」
激しく突っ込みを入れてきたのはハルの一応彼氏、獄寺であった。
「はひ、獄寺さん」
「おー獄寺」
二人はきょとんとしていたが反対に獄寺はテキパキと喋っている。
「大体お前並盛で練習なら言えよな!」
「はひ、何故ですか?」
「何故って・・・(いつもハルを待ってやってんのに)」
獄寺は付き合いたてなのもあって素直に言えなかった。
「も、もしかして待っていてくれたんですか?!あれ、もしかしていつも待っていてくれたんですか。偶然通りかかったとか言いつつ」
「へー優しいのな」
山本が野次を入れるといつもの獄寺に戻ってしまう。
「そ、そんなわけねーだろ!アホ女!」
「アホってなんですか!ハルはアホ女じゃありません!」
「じゃあ獄寺関係ないみたいだし、帰ろっか、ハル?」
「は、「待て!!」
山本は次の作戦も成功させたと思っていた。が、
「こ、これはだな、十代目、に言われてだな」
「ツナさんに・・・?」
「そ、そう!俺にはお前を送る義務ガアルンダ!!」
「ツナさんですか。わかりました!」
獄寺はパァっと笑った。山本は冷や汗を流した。
「ってことでじゃあな!山本!」
「獄寺さん、そう山本さんにいじわるしないで三人で帰りましょうよ!」
「やった!」
「チッ」
思わず二人は思ったことを言葉と態度に表した。
山本はガッツポーズ、獄寺は眉を寄せて不機嫌そうな顔を。
そして二人はハルを挟んで三人で帰った。


一緒に帰ろう
((コイツがいなきゃ最高なのに!))




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