summer triangle

□そうしたら、近くにいれるのに
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駅に着いたら、休日なのに制服の彼女を発見した。

「よお、ハル」

「はひ、山本さん」

山本さんも部活の帰りですか、と彼女に見抜かれた。

「そういえば、最近うちの家に男と来るらしいな」

「はひ、男??」

「確か、金髪の」

「ああ、ベルさんのことですね。山本さんのお父さんを気に入ったらしくよく連れていけて言われるんですよ」

「連れていけて……友達か?」

「いえ、ハルのこと手下とか言うんですよ……自分のこと王子だとか言ってますし」

とぶつぶつとハルは言っていた。

「ふぅん、そいつハルのこと好きなんじゃね?」

「はひっ?!それはないですよっっ」

顔を赤く染めるハルはかわいいが脈があるかもってことだよな。
ちくしょー、誰だよ そいつ。部活がなかったら絶対見に行くのに。
オヤジはいつもハルちゃんは楽しそうにしてる、とか言うし。
ムカツク!

「俺もハルを手下にしたいなー」

「はひっ!?山本さん??」



そうしたら、
近くにいれるのに



fin
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