reborn

□おかえり
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「もうすぐ19時です」
ハルは独り言を呟いた。

隼人さんは今日いつも通り帰ってくると言って朝出ていきました。

だからもう用意をしなくちゃいけません。
今晩は何を作りましようか、、
しゃぶしゃぶにでもしましょうか。


肉は確かこの間スーパーで買いましたから……

野菜……も……ある……





『アホ女!!』

はひっ、



あ中学生の獄寺さん。


あの頃はいつも
眉間にしわを寄せて
怒鳴ってばっかいた。


今思うとなんだかかわいらしい。


そして私が悲しい時は
そばにいて本当は優しい獄寺さん。


そして獄寺さんはいなくなってしまった。


「獄寺さん獄寺さん、行かないでください!!」

涙が流れた。
いなくならないで


「ハル?」


近くには10年後の隼人さんの顔があった


「ご、くでらさん?」


「は?」


あれ、思わず獄寺さんて言っちゃいました。


「まあいいや


おかえり」

昔とは違う
穏やかな顔で隼人さんは言った

「ただいまです、隼人さん」

すると隼人さんは
私の頭を撫でてくれた。
「さあて、出前でもとるか」

「はひ、すみませんっ」
fin

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