reborn
□癒やし
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俺はペダルを漕いでいた。
ハルが通っている緑中に差しかかったところ
見慣れた女の子が校門で立っていた。
「おーい、ハル」
「はひっ 山本さんじゃないですかっ」
俺は彼女の前で自転車を止めた。
「なにやってんだ?」
それが聞いてくださいよー と彼女が言い出した。
「獄寺さんが遅くなると言うので『私が並盛にいきましょうか』と言ったのに、怒鳴ってここにいろと言うんですよ」
ああ、獄寺なんか用事があるって言ってたけな、と口を出す前に
「私が並盛に行けば、わざわざ獄寺さんが緑中にくることもないですし。しかも怒鳴らなくてもよくないですか??」
いつも怒ってばっかなんですよ、と眉間にしわをよせ続けられてしまった。