reborn

□冗談でも言えねえ
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俺が慌てたのは無駄でただのゲーム、つまり冗談だったということだ。
そのゲームはというと、俺のタバコを落とすということらしい。そういえば、今日はしきりに話しかけられたような気がした。


「動揺しちゃってかわいいです」
「…悪趣味な女」
「はひ?」
「冗談であーゆーこと言うなんて、」

ほんと悪趣味と言おうとしたらそいつは俺の視界から消えていた。ふと周りを見渡すと後ろに呆然とアホ面で立っていた。

「冗談じゃないですよ!」
「はぁ……?」
「本気だから言えたんですよ」


マジマジと俺の顔を見て、この状況で顔が赤くならないやつはいないと思った。
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