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□甘い本音
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あの後、二人が落ち着きを取り戻したところで、
古泉が俺にここは古泉の知人(機関)が経営する病院で、俺が2ヶ月ほど意識不明だったこと。
その間、古泉がずっと俺に話しかけてくれていた事を聞いた。

「本当に心配しましたよ。一時はどうなることかと…」

「そんな事言ってるけどな。俺はその間、あっちの世界のお前に酷い事されてたんだぞっ!」

と、俺がこっちの世界で寝ている間にあっちの世界で起きた出来事を話してやった。
古泉が俺の事を凄く嫌っている事。
そして…ハルヒの事が好きな事。
だから邪魔だといわれた事。全てだ。


「…。それ、本当に僕が言ったんですか?」

何を言うか。当たり前だろ?
俺が嘘でもつくと思ったのか?
嘘だと思うんだったら、俺の目を見てみろ。
この目を見てもそんな風に思うのか?あぁ?


「いえ、別にそんなつもりで言ったんではないんです。ただ…」

ただ…何だよ。

「ただ、向こうの世界の僕は相当おかしいなと思いまして」

どういうことだ?

「何故貴方の事を放っておいたのかと思いまして。僕が貴方の事放っておく筈無いのに…」

お前なーっと、盛大な溜息混じりに言い放った時、病室のドアが乱暴に開く音がした。


大体察しはついていたが…

「古泉君っ!キョンが目を覚ましたってほんとっ!?」

肩を大きく上下させながら部屋に入ってきたのは、皆さんもご存知の通り、ハルヒである。

「お前は…もうちょっと静かに見舞いに来れないのか」

「う、煩いわねっ!…大体誰のために急いできてあげたと思ってんの!?」

「はいはい。そりゃどーも」
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