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□あいつの横顔
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「きれいだったでしょう?」


え?


「初日の出」


あ、あぁ。


水平線を眺める横顔に俺は素直に答えてしまっていた。

「昔こうゆうことを言った人がいたんです。夕焼けは昼と夜の一瞬の隙間の短い間しか見れない。だから美しいんだって」


「僕は夕焼けと同じくらい朝焼けも好きなんです。同じ短い間しか見えないけど、だって何かが終わるだけじゃなくて、何かが始まる瞬間もきれいだとおもいませんか?」


日の当たる横顔が一瞬悲しそうに見えたのにいつの間にか微笑んでる。


そんな古泉の横顔をいつまでも見ていたい―――

そんな風に思った。



「さぁ、初日の出に願い事をしましょう。」

おう。


俺の返事が終わる前に、古泉は太陽に手を合わせていた。

その顔はどこか笑ってるように見えた

俺は古泉が願い事をしてるのを確認してから、お願いを始めた。


“これからもずっとこいつと一緒にいられますように……”
ってな



end.
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