宵の明星
□せめて、夢の中…
1ページ/6ページ
最近あいつの夢を頻繁に見る。
いつもいつも、同じ内容を繰り返す。
せめて夢の中くらいあいつと恋人でいたいが……夢でもオレ達は友達だ。
あいつは本当に幸せそうな顔で微笑んでいる。
色素の薄い髪が陽に透けてきらめく…本当に綺麗だ…。
ひらひらと風に揺れる、奴の好きそうなワンピース。
そしてオレに残酷に告げる。
「志波くん、今までありがとう…あの人とお付き合いすることになったよ」
その瞬間にオレは壊れる。
これまでの世界が崩れる。
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ